愛情の鎖


そう言えば、昨日の旅館以外プライベートで梨央とこんな間近でゆっくり接するのは初めてかもしれない。

いつもは少し離れた場所でお互い淡々と会話をしているだけだったし、昨日は昨日で一時的に接触したものの、こんなふうに落ち着いた雰囲気じゃなかったし…



「わぁ、綺麗!」


俺が花火を付けてやると梨央は顔を緩め、素直に喜んだ。

目をキラキラと輝かせて「楽しい楽しい」と連呼していた。

まるで子供かよ…

そう思いつつもその姿が無邪気で、不覚にも可愛らしく思った俺は気付けば口元がほころんでいく…

つーか、まつ毛なげーなー…

こうやって間近でで見ると人形のように顔は小さく、目元はくっきりとはっきりしている。

本当黙ってりゃ可愛いのに…

西田じゃないけど、そんなことを思いつつ花火を順序よく進めていくと、突然梨央が真顔になり、かと思ったら急に可笑しそうに何かを呟いた。