「…怖い……」
「……えっ?」
「この跡、ちゃんと…消える?」
今にも消え入りそうな声だった。
コウさんの胸に飛び込んだはずなのに、ガタガタと震えが止まらない。
この跡が私の体についてる限り、宗一郎さんの呪縛から逃げられないような気がして、終わりのない恐怖に心が押し潰される。
きっと今頃私を探してるかもしれない。血相を変えて……。
逆上した彼が今後どういう行動をとるか分からない。それがまたこの恐怖に拍車をかけていた。
「…わ、たし……」
「安心しろ。その程度の跡ならすぐに消える」
「……ほん、と?」
「ああ、心配ない。あまり悪いことばかり考えるな」
「でも……」
不安が消えない。
どうしてか、怖くて怖くてたまらないのだ。



