「これはこの先が楽しみだな」
「えっ……」
「これ以上のことしたら、もっと可愛い声で俺を楽しませてくれんの?」
鼻先をくっつけられて、ボアッと赤面する。
やけに楽しそうなコウさんに対して、私の心臓は今にも飛び出しそうな勢いだ。
「もう、これ以上の声は出ません!」
「くっ……」
たまらずコウさんの胸元を押し返すと、今度はあっさりと背中に回っていた腕が解かれた。
「ご馳走さん」
そして私の反応を見ながら彼はやっぱり意味深な言葉を残して笑うだけで、私はクラクラと軽く目眩でも起こしそうだった。
あ、朝から刺激が強すぎる…
そうクラっとすると同時に、コウさんが今私の目の前にちゃんと居てくれるという、それ以上の安心感もあった。
「梨央、とりあえずシャワーでも浴びてこい。そしたらその首に残る跡を後でたっぷり冷やしてやる」
その言葉にハッとして、教えてもらった脱衣所に飛び込んだ私は自分の姿を見て驚いた。
首……、その光景を鏡で見た瞬間、抑え込んでいた恐怖が再び甦えてきそうだったから。



