「ひゃっ!」
ビックリして口を塞ぐと、くっとコウさんが鼻で笑ったような気がした。
面白がるように私を抱き締める腕を強め、今度は味わうように首筋に唇を這わせてくる。
まるで食べられてるようだった。
舐めたり吸ったりなぞったり…
私の首筋ってこんなに敏感だったけ?そう思うほど体の震えが止まらない。
それが首筋にから鎖骨、胸元をなやましく行ったり来たりを繰り返すから、思考が完全に停止して、たまらず半開きになった口から甘い吐息が漏れた。
「やっ……」
ゾクゾクと背中から快感が押し寄せる。
ダメ、ダメダメ!
こんなの、だめっ!
そう思うのに、体に力が入らない。彼の絶妙な愛撫のなすがまま。
「コウさ……っ」
「ふっ、なかなかいい声だせんじゃん」
思いっきり涙目になると、やっぱり可笑しそうに笑われた。
そのままチュッと首筋にキスが落とされると、コウさんはさも楽しそうに私の顔を覗き込んでくる。



