愛情の鎖


あの余裕満々の自信が分からない。

普通相手がたちの悪いヤクザって聞いたら、少なからず同様するもんじゃないんだろうか?

もしかして、コウさんもそっち系の人?

ヤクザ、ホスト、裏の世界に身をおいてる謎の住人?

いや、でも…、この前あった唯さんも確か以前同じ職場だと言っていた。あのほんわかとした癒し系の彼女がまさかそっち系の人だとは思えない。

だとしたら彼は何者なんだろう…

普通の会社のサラリーマンに見えるかと言ったら見えなくもないし、何だかしっくりともこない。




「う〜ん……」


私ってばコウさんのこと何も知らないんだなぁ。この半年以上ずっと近くにいたのにね。

そう思うと、何だか気分も落ちていく。


そのまま1人苦笑いを浮かべると、私は送信したばかりの携帯を再びテーブルの上に置いた。