Change 優愛~
ここはどこ?目を覚ました私。
体も触ることもできない。覚えているのはあの女の子の顔。突き飛ばされて、私はどうなったの?
「おねぇちゃん。起きて。私と遊ぼう。」
振り向くとそこにはあのときの女の子。
「あなたは誰!?私はあなたを知らない。だから遊ぶことはできない。どうして私はここに居るの?私は生きてるの?」
私は怒りのあまり、いきよいよく質問をぶつける。
「おねぇちゃんは生きてるよ。でもここでは幽霊なの。私はおねぇちゃんを知ってるよ。私は、斧宮幽子。ゆうこだよ。おねぇちゃんは知らないけど、私ともう一人居るの。妹の斧宮霊亜。れいあちゃんが。これでいいでしょ。遊ぼ。」
そういって、私の手をつかんでくる。しかも力がすごい。
「私は、元の世界に返って、返事をしないといけないの。ごめんね。元の世界に戻らせて?あなたはいい子。だからね。」
「私はあなたって名前じゃない。幽子だよ!」
「幽子ちゃん。元の世界に戻らせて・・・」
「嫌だ。やっと見つけたのに。やっと、遊べるのに。皆ね、私たちの存在を知ってから、来なくなったの。どうして?」
悲しい声で聞いてくる・・・
「あのね。寂しかったんだ。私。れいあちゃんと私。殺されてから。だから、遊んで。そしたら、きっと戻れるよ。皆と協力すれば。」
皆?この世界には皆は居ない。私には過去も未来も・・・
「分かった。じゃあ、約束だよ。」
「本当に!?ねぇねぇ!れいあちゃん。おねぇちゃんが遊んでくれるって!よかったね」
よかったね?ゆうこちゃんが遊びたいわけじゃなくて?
「本当に?遊んでくれるの?ゆうあおねぇちゃん。」
その無邪気なしゃべり方に、キュンとする。
「うん・・遊ぼうか・・・」
そういうと、二人は、私の体を壊して。骨にして。どこかへ運んでいった・・・
そこで私。という存在はなくなった。