いつもと変わらない朝。
ベッドから起き上がった。 お母さんは、優しいし、妹とも仲良し。
「いってきまーす」
玄関を開けると、友達の瑠亜がいる。
「おはよー瑠亜~」
私は、笑顔で話しかけた。
「・・・。」
何も言ってくれない瑠亜。
「どうかしたの?」
心配。というよりも、怖い。瑠亜はいつも、笑っていて、こんな表情。見たこともなかった。
「どうしよう。瑳恵。優愛が、、優愛が!」
優愛?誰のことだろう。話したこともないけど、同じクラス。
「瑠亜。落ち着いて。歩きながら話そう。」
慰めるように、瑠亜に言った。
「う・・んそうだね 」
瑠亜は話してくれる
「昨日。瑳恵は休んでたから、わかんないと思うけど。優愛が、あの呪いに、関わっちゃったかも。昨日。階段から落ちて。救急車が来るころには、居なくなってたって。」
震えてる。優愛は、どうなったんだろう?
「ほら。もうついたよ。」
気がつくともう学校。
「瑠亜もー、大丈夫だよ。夢でも見たんでしょ?」
「違う!夢じゃない!」
瑠亜は言い張った。
そこに・・
「おはよぉ~瑠亜ぁ~瑳恵ちゃぁん。」
由衣がやって来た。
「あ、おはよう由衣。てか、ちゃん。つけなくても。。」
私は、いつもちゃんをつけて呼ばれる
「でもぉ。つけちゃうのぉ。」
なんだそれ。。
「そうそう。由衣~瑠亜がねー。。」
一応聞いてみる・・・
「あぁ。知ってるよ。優愛でしょ?でもぉ、あれってぇ。ホントなのかな?優愛のお母さんに聞いたら、とても悲しんでたよぉ。」
どういうこと?悲しみのひとつだけ・・・なの?
「とりあえず、入ろう。」
もう、こんなことは話したくもない。その一心
「皆ぁ~おはよぉ~」
由衣は、教室に入るときにいつも言うのだ。
「ちよっと。まって。あれってー・・・さ。」
ゴクンとつばを飲んだ
「優・・・愛だよね??」
机にいるのは、まぎれもない 優愛。
「なんで。。優愛がいるの? 昨日。。居なくなったはずなのに。」
瑠亜は、驚いている。まぁ。当然か。。
「話しかけてみよぉ」
由衣は言った。
「優愛ぁ~。昨日さぁ。」
由衣は話しかけた。それに私達はついていった。
「・・・。」
優愛は無表情。っとおもったら
「・・・ごめんね 皆ゲームに参加して。」
と涙を流して言った。ゲーム?PSP?
「優愛!よかったー無事だったんだね!」
瑠亜は笑顔になり、近寄り、抱きしめるところだったが、そのころには、もう優愛はいなかった。
「優愛ぁ~?どこにいったのぉ?」
由衣は、探す。
「それより。ゲームってなに?」
私の問いかけに皆は静まり返る。そのときだった。
「おーい瑠亜達ーいるかー?」
敬介か。何のようだろうか。
「なによ!こっちは忙しいのよ。」
瑠亜は言い返した。
「そうじゃないぜ。瑠亜。優愛。見なかったか?」
敬介?なんで優愛を?
「あたしらも、探してんのよ!」
強い口調で言った瑠亜。
「おまえもかよ」
どういう意味?
「敬介。優愛に、もしかして、頼まれた・・・の?あれを」
少なくとも、可能性はある
「お前達もか?」
やっぱり
「うん。で、ゲームってさ。。」
わからないはずだけど。聞いてみる価値はある
「俺もわかんねー」
さすがに。。知らないか
謎ばかり。結局。何も分からずに一日が終わる。