霊亜は儚げに言った。
「そうだ・・・霊亜ちゃんも死んだらいいのかな?そうしたら天国で幽子ちゃんと一緒に・・ずっといられる。守ってくれる!でも・・・この小指がどうなちゃうのかな・・・埋めればいいよね・・・小指も痛い・・・・」
え?これじゃあ、辻褄が合わない・・・なんで昨日の霊亜は小指があったの?
「あ、でもこれじゃあ不便だな・・・幽子ちゃんのは・・・埋めといて霊亜ちゃんはテープで引っ付けようかな・・・」
それで・・・。と納得した
「じゃあね。霊亜ちゃん一緒に死のうね。」
「だめええええ!!霊亜!!あなたは生きて!!」
声は届く筈もないのに。今の霊亜はいなくなるの?いやだ・・



目をあけるとそこは学校。今日は・・・・どうなるのかな?
「おい。瑳恵。おきてんなら座れ。てか立てよな。」
雄太なのかな?敬介?あ。だめだ目が眩む視野がぼやける・・・
「霊・・・・・・亜・・・・」
やっと声に出せた。
「私が何どうかした?」
ヒョコッと顔を出した霊亜に恐怖感が生まれた。
「霊亜。あなたは昔死んでいるのね・・・。幽子ちゃんと一緒に。」
「あら。そんな記憶はないのよ。あなたのサポーター?になるときに鬼に記憶を奪われた。」
「記憶・・・を。約束の場所に幽子の小指・・・・」
「約束の場所っていうのは明日聞かせて。今日は東棟だったっけ?行くよ。」
一歩踏み出した霊亜。たくましい・・・・でもその霊亜からは涙が溢れていて。でも慰めることもできなくて。ただ唖然としていた。
うじうじしてられない。


「昨日はどこを調べたの?っていうかどこまでって言ったほうがいい??」
「俺は、1階は全部調べたぜ?」
「由衣はどこを調べてたの?私は北校舎の2階。」
「あいつはここの棟の2階のはずだ。ってことは・・・あいつはわざとと言えるほどの確率で2階を選んだ。ってことか。」
なるほど。じゃあなんで翔はわざわざ2階に来たんだろう。とか考えててもどうにもならないわけね・・
「そんなことはいいから早く見つけるよ。瑳恵はいつもこんな感じなの?はー。どうりで終わりそうにないわけだわね。」
「うるさいなあ!」
むかつく~!!
「っていうかさ、なんで校内放送が流れたの?昨日だけ。」
「それだけは分からないの。瑳恵も自分の脳みそ使って考えなよ。」
「しっ知ってるし!!」
「でも、きっと鬼にはこんなことをしたいって言う感情はないはずなんだけど。長年一緒にいた記憶があるような気がしてならないなあ。」
悲しそうに言うのはよしてよね。
泣きそうになる笑
「わわ!早く調べないとね!」