「あ゛ーもう!いっつも痛くしないでよ・・・」
「あら。そんな言ったってしょうがないんじゃない?幽子は怪力の女ってあだなだったしね。」
あーそうなんだ・・・って!
「なんであんたがそこにいんのよ!!!!!!!????」
「昨日のこともう忘れちゃったのかしら?私よりも生きた人間なのに・・」
「あーはいはい覚えてるから。ってか思い出した。さっさと制服に着替えなさいよね?あーっと。うちの親にはどう言っておくのよ。」
「ここは私の考えどおりになるのよ。幽子の力で。幽子は悪者じゃないわ。操られてるのよ。犯人に。正確に言うと・・・・思い込み、幻覚を見ているのと同じね。」
「どういってあるのかが重要なの。はっきりしてよね」
「あなたのお家には昨日の夕方から居候させてもらっている事になっているのよ。」
「なら大丈夫ね。2人分のご飯を作ってくるから着替えてて。」
着替え終わった私は、霊亜にそういった。
「分かったわ。ご飯は少なめでいいわ。今はあなたと同じくらいの体をしているけれど、中身は子供のままよ。」
「あっそう??なら少なめに作るわよ」


 ジューウジュジュジュジューウ


カチッ


「出来上がり!作りすぎかな?まっ持って行くか・・」
初めてだなー自分の部屋で食べるの・・
「おかーさん!霊亜と2階で食べるねー!!」
「好きにして。あの子はあんたに任せるわー」
なによっ腹立つなあ・・
カチャ
「霊亜あー?できたよー」
って寝てるし・・・・制服で・・
「ちょっと!霊亜!制服のまま寝ないの!!」
「んあーーー。もう少し寝かせてくれたっていいじゃないの?減るもんじゃないし。」
「いいから起きて。食べるよ?」
「分かったわよ。」



それから数十分。
やっと食べ終わった私たちは、学校に行く準備をしていた。
「じゃあ、霊亜。行こうか・・・」
「いってらっしゃい。」
『いってらっしゃい』?
まさか・・・・
「霊亜は転校生として入ってくるの?私たちのクラスに・・・」
「もちろんよ。ゲームについて話そうじゃないの。席は隣になる予定よ。」
終わった。こいつと一緒にいるとまともに勉強&授業なんて受けられるか・・



「瑠亜、由衣、敬介、翔、雄太。屋上に来てくれる?重要なお知らせ。」
「おう。いいぜ。な、雄太、翔。あーえっと瑠亜と由衣もな。」
「ええー行きたくないけどぉ敬介がぁ行くならぁいこうかなぁ。瑠亜ぁ。」
「そうだね。行こうか。」
本当はあんたなんかについてこられても困るけどね!!



「―で、話ってのは何だ?」
「あのね、転校生で斧宮霊亜ちゃんが転校してくるの。今は私の家で待機してるけど・・。それで、その子は私のパートナー的な存在になってくれるって。まあ探すのを手伝ってくれるって言うの。ねえ、皆も協力してくれないって言うか、翔と瑠亜と由衣は除いて。」
「なんで3人は除くんだ?」
言ってもいいのかな?