オフィスを出てエレベーターに乗るが、今はエレベーターの振動も辛い。
フラフラと外に出ると、吐き気と共にすーっと血の気が引く感覚に襲われその場にしゃがみこむ。
気分が落ち着くのを待っていると、ふいに上から声がした。
「大丈夫?」
男の人が覗きこんでいる。年は30半ば位だろうか、人当たりのいい、優しい顔立ちだ。
「顔真っ青だよ?ちょっとうちで休んで行きなよ。」
私の顔を見るなり、慌てて助け起こしてくれる。
彼の胸に抱えられるように支えられてフワッと彼からいい匂いがする。
例えるなら、お日様の匂いだ。
頭痛と吐き気で強張っていた体が緩んだ気がした。
何だろう、すごく落ち着く…。
そのまま支えられて歩いていくと、
「ここ、俺の店だから。入って。」
言われて見上げると、ひまわりの絵の描かれた看板が目に入る。
「リラクゼーションサロンひまわり堂…?」
「そう。」
にっこりと微笑む顔は、看板の向日葵のようだった。
フラフラと外に出ると、吐き気と共にすーっと血の気が引く感覚に襲われその場にしゃがみこむ。
気分が落ち着くのを待っていると、ふいに上から声がした。
「大丈夫?」
男の人が覗きこんでいる。年は30半ば位だろうか、人当たりのいい、優しい顔立ちだ。
「顔真っ青だよ?ちょっとうちで休んで行きなよ。」
私の顔を見るなり、慌てて助け起こしてくれる。
彼の胸に抱えられるように支えられてフワッと彼からいい匂いがする。
例えるなら、お日様の匂いだ。
頭痛と吐き気で強張っていた体が緩んだ気がした。
何だろう、すごく落ち着く…。
そのまま支えられて歩いていくと、
「ここ、俺の店だから。入って。」
言われて見上げると、ひまわりの絵の描かれた看板が目に入る。
「リラクゼーションサロンひまわり堂…?」
「そう。」
にっこりと微笑む顔は、看板の向日葵のようだった。