「奏、待っててあげるから着替えてきな」

「…!おう!すぐ来る!」

そう言って着替えに行った


なにあいつ…
しょげてると思ったら急に笑顔になって
もし、尻尾があったら全力で振ってそう
まあ、さっき置いていかれたもんね笑



奏を待ってる間、持ってきていたビーチパラソルを建てている優太

やっぱこういうとこは優しいんだよなぁ


「それにしても、暑いわね…」

そりゃそうだ
今日は朝から太陽がジリジリと照りつけている
ま、絶好の海日和だけど


「優太がそれ建ててる間にあたしジュース買ってくるね 何がいい?」

「あたしはオレンジで」

「俺はコーラ!奏は…」

「あ、奏のはわかってるから!んじゃ行ってくるね!」


そう言ってあたしは駆け出した



「なあ、喜心 なんで花蓮が奏の好きな飲み物知ってんだ?」

「あの2人、幼馴染なのよ」

「へえ…幼馴染か…」


優太が悔しそうな顔をしていたのも知らずに