はぁ... 「行っちゃった...」 また一人か... 南風先輩からメールがあってから、かれこれもう20分が経つ。 「遅いなー」 外は暗くなり始めて街灯がついた。 「....瑞希?」 「あ、南風先輩。」 開けっ放しの教室のドアから南風先輩が入ってきた。 「ごめん、待った?」 「ううん、全然。」 そっか、って南風先輩は私の席の横に立って外を見た。