「....まじで?!」 「うん。私、数学分かんないし。」 だから明日、学校で希恵に教えてもらうつもりだったし。 「さんきゅー。じゃあ俺が瑞希に数学教えてやるよ。」 「へ、本当に?」 「これ貸してもらうお礼。」 碧くんは教科書をゆらゆらして見せる。 「瑞希っていいやつだな、じゃあまた明日。」 バイバイって、碧くんが帰っていった。