「なにか探してるの?」 「ん、あぁ。数学の教科書忘れた。」 「そっか。」 また私は窓から外を見ていた。 まだかなー、遅いなー 今日どこいくんだろ? ま、南風先輩とならどこ行っても楽しいからいいけど。 「わぁ、ない....」 「ん?」 声のする方を見ると、碧くんが頭を抱えてしゃがみこんでいた。