数分待ってると、向こう側から誰かの足音が聞こえてきた。 南風先輩かも。 ドキドキ... なぜか鼓動が速くなる。 先輩のことを思うだけで、思い出しちゃうだけで... 嬉しくなって、照れくさくなって、恥ずかしい気持ちでいっぱいになる。 付き合って3ヶ月経つのに、まだ目を合わすことさえドキドキしちゃう。 こんな恋愛に慣れてないガキなんて、何の魅力もないのかな? そんなことを思っていると、あの足音は私のいる教室の前で止まった。