「....泣き止んだ?」
「うん...」
こんな顔のまま、教室に戻れるわけもなく。
私は希恵に連れられて図書室にやって来た。
お昼ご飯の時間だから誰もいなくて、静かで...それに懐かしい本の匂いがしてなんだか落ち着いてきた。
「ねぇ、朝言ってたでしょ?別れたって。....なにがあったの?」
私は全部話すことにした。
強がって、平気ぶって、全然大丈夫だって言い聞かせてたけど
やっぱり、ダメージすごくて...今でも頭の中は南風先輩でいっぱいで。
...私、相当南風先輩が好きだったみたい。
「....二股?...南風先輩が?」
