「ねぇ、瑞希」 「ん?」 やっと午前の授業が終わって私たちはお昼ご飯を買いに、購買部にやって来たんだけど... さっきから希恵が、やたらと私を見ている気がする。 「ん?じゃないわよ。もしかして気づいてないの?」 「なにが?」 鈍感野郎が...って暴言を吐かれた私。 「ウワサされてるよ?今、瑞希がフリーだって」 後ろを振り返ってみると数人の男の子が固まって話している。 そのうちの一人が手を振っているのが目に入る。 「あらあら...風のウワサは早いのね。」