なんでだろ... なんか、どんとん顔が熱くなってく。 「...うるさい、...見ないで。」 私は机に顔を伏せた。 「ね、顔上げてよ。」 「.....。」 「そんなんじゃ数学教えらんねぇーじゃん?」 「.....数学嫌いだもん。」 キーンコーンカーン... その時、私を救う鐘の音が聞こえた。 「あー鳴っちゃった。瑞希のばかやろう」 碧くんは自分の席に戻っていった。 あー....助かった。