「なんでまな板の上にピーマンあるの?」
なんでって…
「アズサは大好きなものと一緒じゃないと嫌いなもの食べないでしょ?」
ピーマンを何に使うかだけで私に体重かけてんのか。
自分で分かってんじゃないのだろうか。
嫌いなものは好きなものと一緒じゃないと食べないくせに。
それといい加減重いぞ。
「……入れるな。」
「無理。」
私はあんたのお母さんから食べさせる様に言われてるんだ。
「痛い痛い痛い!!」
いきなり腕がお腹の方に回ってきて思いっきり力を入れられる。
私を潰す気か。
身を捩ってもびくともしない。
所詮女の力では男の力に勝てないってか。