あたしはあいつがきらいだ。
あいつが悪魔なのをクラスの女子はシラナイ。
そんな悪魔に告られた。










それは一週間前のことだ。
居残り掃除中のとき。

月華にとって一番人生で最悪な日だった。
あんな奴と一緒に掃除するなら死んだ方がましというくらい。

創。一番のもて男。まぁいわゆる浮気男。

月華は創のことを大嫌いだった。

なのに。神様のイタズラによって一緒に居残り掃除。

最悪だ。

「なぁ月華」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「おい笑笑むしか笑笑」


そういって創は笑顔になる。
その笑顔はたしかにきれいな顔立ちだった。それは創のこといくら嫌いでも否定できない。くやしい。
「おい!月華」
また、無視。
しばらくの沈黙のあと。
ドンッ
「へ?」
すごいちかくに美形の顔が。
ようやく私にも今の状況が分かった。
あたし。今。





創に壁ドンされてるの?


「やめて!」
「やだ。はなさない」

もがく。


「はなせ!やめろ!」
「かわいーなー」

は?

「なぁ」

あいつの赤い唇が動く。あいつは少し微笑むと








「少しでいいから付き合って。」















ほんとかうそか悪魔の告白。