私の好きな人は、すぐ好きっていう。


「ゆーいっ!」
「な、なに」

「大好き!」


お互い付き合ってるわけではないんです。はい。

でも、祐也の好きは毎日続く。

彼の一方通行といったところでしょうか。


「〜っ! うるさいっ!」


祐也は素直すぎるんだ。

私は素直になれない。

祐也の好きにも慣れない。


「すきすきすきっ!」
「はいはい…わかったってば…!」


これが私の好きな人。