両親が出掛けた ふたりだけの部屋


その日初めて 私の部屋で


いつも 私が 悠太を思いながら
深い眠りにつくベット


悠太の 尚 愛してる が

いつもより 小さな声で
私の耳元で ささやく


私も悠太の顔を見て
誰にも聞こえないように

愛しい目の前に映るあなただけに
聞こえる声で


悠 愛してる と ささやく


あなたの肩に そっと手を触れて

伝わる あなたの体温を感じながら

私は あなたの愛に包まれていく




悠太は 私の手を取り

私の左手の薬指に そっとキスをした


悠太がくれた指輪が
初めて朝帰りした日の

小学校のジャングルジムのうえで
見た

たくさんの星空みたいに
私の指の上で


キラキラ光っていた