「尚 髪の毛 マジで可愛い」


いつもの 悠太の優しい笑顔

優しい 大きい手で 私の髪に触れる


「悠太と明日 久しぶりのデートだから
嬉しくて いっぱい綺麗になりたくて
そしたらね 私美容院で…寝ちゃった」



悠太は 真ん丸な目で 私を見て

その後 思いきり笑って
私を 強く抱きしめた


「尚 変わらない尚も今の尚も好きだよ」



悠太が恋しくて
私だけを見てほしくて



まだ幼稚な私が

背伸びしようとしていること

悠太は知ってたんだね



慌てないで 尚

そう言われてる 気がした



「尚 幼稚園 行こう」


「うん 行きたい」


駅の歩道橋を ふたりでかけ下りた