☆You☆



涙が 止まらなくて

次の電車が到着したその後も
ベンチで泣いた


電車を降りる人たちの視線だけが
ベンチで泣く私の前を通りすぎていく


しばらくして

改札に続く のぼりの階段を
ゆっくり一歩ずつ上がった


いつも 私を待ってくれる
悠太に早く会いたくて

改札口まで駆け足で 走った階段




今日の私は 本当に最低だ

悠太の気持ちも知らないで


階段を上りきると 改札口に

悠太は 背中を向けて 立っていた


私は 悠太がいる 改札口まで 走った


悠太 本当に ごめんね