母のいるリビング でも 私の目には 遠い遠い記憶の 場面しか見えない あの日 悠太と公園の水道で あなたと婚姻届を書いた そして 一度自宅に戻って 悠太がタクシーで 私の家に到着した 玄関で 父と母に見送られ 私たちは 新幹線の駅に向かう途中 婚姻届を提出しに 市内の市役所に 向かっていた