私は 泣きながら

部屋の階段をかけ降りて


リビングにいる母に 私は
聞いた

何度も何度も

言葉をつまらせる母に

私は泣きながら聞いた


悠太を

悠太の その離してしまって手を

もう一度 握り返したい


私の空白の記憶の月日は あなたを沢山

悲しませて 傷つけてしまった10年