小学5年は
アルバムの男の子とは違うクラスに
なった



あの日以来 私のその男の子への距離は
ずっと離れたまま



離れていても

私の片想いは
相変わらず ずっと続いていた



他のクラスから 出てくる初恋の
その男の子とは

あまり言葉を交わすことなく


互いに 笑って手を振るだけの
遠い遠い幼馴染みに

なっていた



だけど 変わらないのは

私が 教室のどこかで 泣いていると


その男の子は かならず
私のもとに 駆けつけてくれた



そして いつも 私が泣き止むまで
私のそばに いてくれた



それなのに
そんな優しいその初恋の男の子に

一方的に距離を開ける
素直になれない自分が

本当に大嫌いだった