「愛衣……よく聞いてくれ。
お前の体は弱っているんだ。
それはな …ッッ。」




涙をこらえたはずなのに




俺の視界はボヤケている。





『竜樹?なんで泣くの?
私はなんで輸血されているの?
病気なの?死ぬかもしれないの?
そんなのヤだよー!』




「あぁ…愛衣は…白血病だ。
でも お前は死なないから。
死なせないから。
安心しろ。

ッな?笑え!いいからっ!」




俺はとっさに愛衣の頬をつねった。




『らつきぃー!いらい!』





痛いといいながらも愛衣は笑う。