だが親は帰ってこなかった。





でも愛衣は弱っていくばかりだ。





だから愛衣の携帯で親に電話したんだ。




〜プルルルルルル… プルルルルルル… プルルルルルル…





(はい?愛衣奈どうしたの?
学校は?)



「あっ!あの彼氏の竜樹です。
いつもお世話になっています
昨日から愛衣奈が顔色が悪くて
熱があるんです。
ですが貧血ではないようです。」





(あら竜樹くん!
えっ?!愛衣奈は大丈夫なの?!
今から帰るわっ!それまで
愛衣奈の側にいてちょうだい!
病院も、一緒に行ってくれるかしら?)




「はい!わかりました
お気をつけてお帰りください
待ってますので」




よかった。繋がった。