「おかーさん。お待たせ!」

「あら、ちょうど良かったわ。今インターホンが鳴ったとこなのよ。はーーい!今行きまぁーす」

お母さんが駆け足で玄関に向かった。
やっぱり今日なんだ。賢人くんがうちんちに来るの。

「失礼します。今日からお世話になる山澤賢人です。よろしくお願いします」

「あらー、礼儀正しいわね。うふふ、大歓迎よ。上がって頂戴」

私はなぜか息があがっていた。


「萌恵、賢人くんよ。」

「....こんにちわ。これからお世話になる山澤賢人です。よろしくお願いしま....って、君この前僕の握手会に来てくれてた子?」