ーーーーーピッピッピッ……



病室内に、音だけが響く。



…あの時、なにがあったの?



颯斗はとっさに私をかばって、車にひかれた。




…私が…私が…


私があの時、キーホルダーなんてほっとけば…!!!



「うっ…颯斗ぉ!!!

目を覚ましてよ!!
颯斗ぉ!!!!」




ごめんなさい颯斗。


ごめんなさい颯斗。


何回謝っても足りない位、すごく悪いことをした。


ごめんなさい…。




ガラガラと扉が開く。



「おばさん…」


「風華ちゃん、ありがとね」



それは、颯斗のお母さん。