貝殻に込めた想い【短編】



だけど今年の春から入る高校は別。


会うこと、いや、見ることでさえ難しくなる。


あっちの高校の部活は力をいれてるらしく、家が近かったとしても本当に、滅多に――……。


こうやって幼なじみという濃そうに見えてわたしたちみたいな薄い関係は終わってくのかな。


あっ、でも今日は幼なじみを終わらせるために来たんだった。


今日で終わり……か。



下を向いて『はぁ――……』と溜め息を吐くと、インターホンからあいつの声がした。



「はぁ?溜め息吐くなら来んな。っていうか本当に急に来んなバカ。お前一回あの世行ってこい」