貝殻に込めた想い【短編】



そんな拓真兄ちゃんとお姉ちゃんの結婚は嬉しいけど、そういう関係だったとは……。



優真と近い関係になると思うと不思議な気持ちになった。



「その感じなら二人も近いんじゃないか?」



そういえばずっと手握りっぱなしだった……!!



わたしたちは慌てて手を離した。



「誰がこんなやつと……」



口ではそう言いながらも顔は真っ赤ですよ、優真くん。



「わたしだって……ねぇ」



少し避けずんだ目で優真を見ると『おまっ、さっきは俺のこと……』と優真がボソッと呟いたのは聞かなかったことにしとこう。



「じゃっ、パーティー始めますか」



拓真兄ちゃんがそう言ってみんなが動き出す。


わたしもケーキやらご馳走やらが並べられてるテーブルに行こうとする。


すると不意に手を掴まれて。


後ろでギュッと握られた。


そして、次第に、指と指が絡み合う。


手から出た熱が全身に行き渡って身体が強張った。



何でこんなこと……。


恥ずかしくて、顔が見れない。


優真、今どんな顔してる?


何を思ってる?


わたしは。


このままずっと繋がっていたいって思うよ。



カラン