「変なことしないでよね」


「誰がお前なんかにするか」



えっ……わたし以外の人にはイタズラするんだ、そう思いながらも目を閉じる。



「なにー?まだー?」


「もうすぐだから」



カランカランと何かがぶつかる音が聞こえる。


何してんだ?あいつは。



「ナデシコーー。何してんだー?」



遠くから聞こえる、声。


あれっ、誰だっけ。


目を開けれないから、声だけでわたしの記憶を駆け巡らせる。


クラスの男子にいたような……。


あっ、明智か。