愛実side


私には、すべてが手に入る。

欲しいものすべてね。


"ちょっと何してのよ!"

「もっ、申し訳ございませんっ。」

新しく入ったメイドが、お気に入りの紅茶カップを割った。

朝から、私の機嫌を悪くさせるなんてっ
なんてメイドなのよ…

「すぐに、新しい紅茶を用意しま…」

"もういいわよ"

と、冷たく接して終わる。

だって今日は、待ちに待った高校生活の幕開けだから…

急いで指定の制服を着て、ご飯を食べる

父「愛実…」

"なんですか?お父様?"

父「その…大丈夫なのか?」

"…。"

私は、中学校にあまり行ってなかった。
ただの、ワガママだけど…

"ええ!大丈夫ですわ!
新しくやり直しますの!"

と、言ってニッコリしてその場を後にした。