『ごめん、ごめん、ごめんっ!!』


突然、耳元で男の人の声がして驚いた。


振り返ると、声の主は私と全然別の方向に向かって、なんだかおどけた表情を向けている。



『ごめんじゃ済まないよ~…!』


ふてくされた声の先には、全身真っ黒な…、
じゃなくて良く見ると
かなり焼けた肌にの上に、黒のショートパンツのオールインワン、黒のサンダルといういでたちの女の子が立っている。

グロスタップリの唇を大げさに尖らせて、彼氏らしきその男の人を睨みつける。


『だからトモヤと待ち合わせすんの、ヤダって言ったじゃん~っ!』