殺戮都市

「……そうか、だったら好きにすると良い。しかし変わっているな。この街で一番変なやつじゃないかな、キミは」


あんたに言われたくないよ。


どう見たって俺なんかより、死神の方が変だと思う。


「死神って呼ばれてるのに……意外と怖くないですよね。戦いの時は凄いけど、こうしてみるとまるで……」


普通の人……なんて言ったら、失礼かな?


初めて会って、殺された時はそんな風には感じなかったけど、このライダースーツとメットを取れば、人間が現れるのだから。


「少年、おだてたって何も出ないぞ。何も出すつもりはないがな」


そう言いつつも、悪い気分ではなさそうで、腕組みをして何度も小さく頷いている。


「おだててなんていないですよ。あ、それと少年ってのはやめてくれません?俺は高山真治です。自己紹介、まだでしたよね?」


自己紹介ついでに、死神の名前も聞けたら良いかなと思っていた。


ずっと「死神さん」じゃ、良い気はしないだろうし、俺も呼びにくいから。


「……やっぱり変わっているな。私に名前を言ったやつなんて、そうはいないぞ?それも自分からなんて、初めてだ」


そりゃあ、人を容赦なく殺しているくらいだから、名乗る人なんていないだろうな。