殺戮都市

「えっ!?死神さん、北軍の人なんですか!?どうしてこんな所にいるんですか」


女の子を光の壁まで送っている最中、なんとか暗い気分を和らげようと死神の事を聞いていたけど……知れば知るほどさらに知りたくなってくる。


「色々あってな。ある目的の為に、色んな軍の街を見ているんだ。どこの街も似たような物だよ」


何がどう……とかは言わないんだな。


それほど酷い事が行われているのか、それとも話すのが面倒なだけなのか。


一度もメットを取った所を見せてくれないし、ドクロのペイントが俺に威圧感を与える。


チラチラと、隣を歩く死神を見るけれど、そのせいで今どんな表情なのかというのも分からない。


死神なんて呼ばれるくらいだから、ゴリラみたいないかつい顔をしているんだろうな。


「さっきから何を見ているんだ少年。いくら思春期だからって、レイプされた女の子をいやらしい目で見るのはどうかと思うぞ?」


「ち、ちが……俺は死神さんを見てただけで、いやらしくなんか……」


「制服を羽織った裸の女の子より、こんな汗臭いツナギの私が気になるなんて……変態か、キミは」


……どうしてそうなるんだよ!


何を言ってもおかしな捉え方しかしない死神に、俺は何を言って良いのか分からなくなった。