殺戮都市

「少年!また次が来る!」


頭を悩ませていた俺の耳に、恵梨香さんの声が飛び込んで来る。


一度あの圧力攻撃をしたら、しばらく次の攻撃はないんじゃないのか!?


それは俺が思い込んでいただけで、クイーンはその思い込みで生じる隙を突いて攻撃をするのか!


上手く騙された。


クイーンが手を上げ、再び圧力が俺と恵梨香さんを襲う。


ドンッと柱に叩き付けられて、ダメージが蓄積されて行く。


「げふっ……」


咳と共に、口の中から血が飛び出した。


床に座り込んだ俺を見て、恵梨香さんが慌てて駆け寄って来る。


「大丈夫か少年!」


「大丈夫……とは言えないですけどね。あと少しで武器レベルを100に出来ますよ。これならあいつに勝てるかもしれません」


そう言っている間にも、今まで何かと役に立ってくれた棍を取り出して、日本刀を強化する。


すると……日本刀の武器レベルは40に。


これで100に届く。


そう安心した俺の視界に……クイーンが再び手を上げる姿が映った。


それに気付いた恵梨香さんが、俺を包み込むように抱き締めて……恵梨香さんの身体越しに衝撃が加わったのが分かった。