殺戮都市

約束は果たしたと言わんばかりに、俺の前で力尽きた中川らしき人物。


身体中に纏わり付いた液体が、その身体を喰うように浸食して……ついに、大きかった肉体は消えて、液体だけがそこに残ったのだ。


言葉が出ない。


皆、こんな死に方をしたのか。


喰われ、溶かされて。


こうなってしまっては、ソウルがあっても復活出来るかどうか分からない。


仮に復活出来たとして……今からここに来る事は出来ないのだ。


「!?少年!まだ生きているぞ!」


唖然としていた俺に、恵梨香さんが声を掛ける。


一瞬、明美さんか隼人が生きているのかと思い顔を上げると……。










ビショップが、腹を裂かれているにも関わらず、何とか起き上がろうとしていたのだ。


こんな街にいる怪物だ。


今更、誰を殺したから、誰を喰ったから許せないと言うつもりはない。


ビショップが、三人が力を合わせたよりも強かったというだけの話だ。


だけど……だからと言って、この怪物を放置しておくわけには行かない。


「俺がビショップを殺す!」


やり場のない怒りが身体を震わせる。


日本刀を握り締め、俺はビショップに向かって走り出した。