殺戮都市

「ビ、ビショップまで!?僕達三人でやれるのか!?」


凛々しい顔になったおっさんに、焦りと絶望の色が見える。


中川達は必死に戦ったのだろう。


ビショップの全身は見えないけれど、身体中傷だらけ。


腕は一本切り落とされていて、特に頭部の損傷が激しい。


普通の生物ならとっくに死んでいてもおかしくないほどの傷だけど、予想以上にしぶとかったというわけか。


「あの三人は……死んだと考えた方が良いな。見ろ、こいつの腹を」


クイーンを警戒しつつトンファーの先端で示したビショップの腹。


それは、不自然なほどに膨れて、中に何かが入っている事が分かった。


そして……入るようなモノと言えば、あの三人くらいしかなかったから。











「……ビショップにとどめを刺す!三人がここまでしてくれたんだ!こいつを殺して、クイーンも殺す!」


それは怒りなのか悲しみなのか。


何とも言えない奇妙な感覚に包まれて吠えた俺は、日本刀を構えてビショップに向きを変えた。


と、同時に背中に感じる衝撃。


このタイミングで……クイーンの攻撃!?


例の圧力に吹っ飛ばされた俺の身体は……口を開けて待つビショップへと向かっていた。