殺戮都市

想定外の強さの敵を前に、作戦なんて皆無。


無様でも良いから攻めまくって、ほんの一瞬でもチャンスが生まれたらその隙を突くしかない。


「はは……やっぱりそれしかないか。キミ達はきっと、こんな戦いを何度もしてきたんだろうね。だったら僕はそれに従うだけだ」


おっさんも覚悟を決めたのか、顔付きが変わった。


バーコードハゲが眩しいけれど、そのマイナス要素を入れても二割り増しくらいで凛々しく見える。


「では、改めて行くぞ!一気に攻めて、ここを突破する!」


グッとトンファーを握り締めて、恵梨香さんが構えた時。


















ドンッ!と、地震のような衝撃が俺達を襲ったのだ。


もしかしてこれもクイーンの力なのか!?


そう思っている俺の足元が、何度も何度も揺れる。


床の大理石が割れ、床が少しずつ盛り上がって……。


慌ててその場から飛び退いた俺達は、その揺れの正体を目にした。


何かが爆発したかのような音と共に、階下にいたはずのビショップが……床を突き破ってこのフロアに現れたのだ。


最悪の事態だ……クイーンだけでもどうしようもないのにビショップまで。


それに……こいつがここに来たという事は。















中川達は全滅した可能性があった。