殺戮都市

身体の半分が割れたガラスから外に飛び出した。


どこにも掴まる事が出来ずに、あっさりと排除されてしまうのか……。


「くそっ!ここで外に出されてたまるか!」


この高さでは、いくら身のこなしが軽やかでも関係ない。


確実に地面に衝突して死んでしまうだろう。


そのビジョンが頭に浮かんで、死ねないという強い思いが身体を動かした。


大理石の床。


そこに日本刀を突き刺して、不気味な圧力に耐える。


おっさんと恵梨香さんは、運良くなのか狙ってなのか、柱に背を付けてこの圧力に耐えている。


外に弾かれそうになったのは俺だけか。


そんな事を考えている間にも、クイーンから放たれた圧力は消え、身体を自由に動かせるようになる。


仕掛けるなら今しかない!


日本刀を床から引き抜き、クイーンに駆け寄る。


同じ事を考えていたのか、おっさんと恵梨香さんも武器を構えて走り出していた。


俺が攻撃を防がれたバリア……今さらそんな物は非現実的だなんて言うつもりはない。


だけど、今の攻撃を受けて、その正体がおぼろげながら見えた気がする。


それを確かめる為に、俺はクイーンに斬り掛かった。