殺戮都市

俺が攻撃しても、何かに阻まれて刃が届かない。


触れなくてもガラスが全部割れた。


こんなデタラメなやつに勝たなければ先に進めないなんて。


感じる恐怖は松田と戦った時の比じゃない。


姿形は人間でも、怪物の容姿のルークやビショップよりも強いはずのクイーンなのだから。


他の個体と比べると小さな身体から、凄まじい圧力のような物が溢れ出ているような……そんな感じだ。


それに当てられて、狩野が騒ぎ出す。


「私に変わらないとすぐに死ぬよ」


何度もそんな言葉が頭の中に響き、その都度俺は首を横に振る。


ダメだ、これは俺の戦いであって狩野の遊びじゃない。


仮に、もしも狩野の力でここを乗り切れたとして、俺の意識が狩野に支配されてしまうのであれば意味がない。


「来るぞ!気を付けろ!」


女性が再び手を横に振る。


また何かが……と、日本刀を構えた時、俺を得体の知れない力が襲った。


ドンッという衝撃が身体に加わり、踏ん張っていても後方に弾き飛ばされたのだ。


まるで……ゴミを捨てるかのように、俺達を外に排除しようとする力。


勢いを殺せない。


このままでは、塔から弾き出されてしまう!