殺戮都市

この内装に驚いているのは俺だけじゃない。


どうして誰もこないような塔の中に、こんな場所があるのだろう。


そう言いたげな表情で、この展望台のようなフロアを歩く。


大理石……らしき床に、俺と同じくらいの背の観葉植物が所々に置かれて、ご丁寧にソファまで設置されている。


ガラスの向こうに見える景色は、この街のどの建物よりも高い位置からの展望。


と、なれば……建築物の知識がない俺でも、この空間の意味は分かる。


「この塔にこんな場所があるなんて……まさか展望台として解放されてるわけじゃなさそうだし、そう考えると……」


「間違いなくこの上に、ここを使っている『人』がいると言う事だ。睨んだ通り、神にでもなったつもりで我々を戦わせているやつがな」


おっさんが答えを出そうとエレベーターを見ていると、恵梨香さんが以前から言っていた自分の考えを述べた。


それは、俺もそうだと思っていた事。


いや、目的が欲しくて、恵梨香さんの考えをそうに違いないと思い込んでいた事だったけど、こうしてみるとその考えは当たっていたんじゃないかと思える。


そんな事を考えている中、おっさんが「あっ」と声を上げた。