殺戮都市

ビショップが迫る。


恵梨香さんはどんな答えを出すのか。


どんな答えでも、すぐに行動に移れるように武器を構えて待つ。


そして、恵梨香さんが口を開いた。


「……我々は先に行く。この蛇は、あの三人は任せると言ったはずだ」


その言葉にどんな意味が含まれているのだろう。


ただ単に強情を張っているだけという風には見えないから、その答えに反論出来ない。


三人が殺された……三人はまだ死んでいない。


ここで戦うという選択をすれば、その答えがはっきりと出てしまいそうで。


恵梨香さんもその答えを知りたくないのかもしれない。


「分かりました。おっさん、先に進もう」


多分俺は、恵梨香さんがどんな答えを出してもそれに従っていただろう。


ビショップを倒せないのに、クイーンが倒せるはずがないという意見は変わってないけど、皆がまだ生きていると信じたい気持ちはあるから。


祈りながら階段を駆け上がり、到着した次のフロア。


そこは、今までとは違い近代的な内装。


どこかの展望台のように、壁はガラス張りでこの街が一望出来る。


そして、このフロアの隅にはエレベーターが設置されていたのだ。