殺戮都市

どれだけ上ったのか……。


下の方から銃声が聞こえていて、戦闘が長引いているのが分かる。


時折、怒鳴り声やビショップの咆哮が聞こえているけど……まだまだ終わりそうにはない。


「皆大丈夫かな……ルークでさえ四人がかりで倒したのに、やっぱり三人でってのは無茶があったんじゃないかな」


階段を上るにつれ、俺も感じていた不安をおっさんが口に出す。


確かに無茶かもしれない。


仮に俺達三人がこの長い階段を上りきったとしても、まだ姿を見せていないクイーンがいるはずで、そいつも三人で何とかしなければならないのだ。


先の事を考えると不安になる。


「仲間なんだろ?だったら信じろ。少なくとも私は中川を信じている。単純な攻撃力だけであいつに敵う者など、この街には存在しないだろうからな」


恵梨香さんはもう、上しか見ていない。


中川なら必ず何とかしてくれると、本当に信じているのだろう。


そして、この先にどんなに強い敵がいても、俺達なら必ず倒せると思っているに違いない。


でなければ、人数を分けて別行動する意味が分からないから。


それくらい、俺も仲間を信じる事が出来れば、もっと気が楽になっていたんだろうな。