殺戮都市

「言っておくけど、僕はまだ髪があるからね!そりゃあフサフサじゃないけど……」


明美さんと恵梨香さんにハゲハゲと言われて、相当気にしているのだろう。


必死に言い訳しようとする姿が痛々しい。


「うるさい!さあ、行くぞ!やつの尻尾に気を付けろ!」


そう叫んで、恵梨香さんが階段を駆け上がろうとした時だった。











「フシュルルルルル」












と、ビショップが不気味な音を出した次の瞬間。


俺を弾き飛ばした時と同じように、前方から尻尾が迫って来たのだ。


太く、そして速い!


来ると予想はしていたのに、不気味な音に一瞬気を取られた。


武器で防いでも、また弾かれるに違いない。


だけど防がなければ確実にやられる!


そう思って日本刀を構えた時だった。












中川が、俺達の前に出て、ハンマーの柄を階段に突き立てて腰を落としたのだ。


迫るビショップの尻尾が、容赦なく中川に叩き付けられる。


バチンと、強烈な音が辺りに響き渡って……。











尻尾は、中川の身体に直撃して動きを止めていたのだ。


「くううう……何してんだ!越えて行け!!」