殺戮都市

「あんたが原因でしょうが!あんたが人を殺して回らなければ、不幸になる人はいなかったのよ!」


もう、明美さんの主張も良く分からない。


この街では、人を殺して人に殺されて、それが生き残る唯一のルールなのに。


強いものが弱いものを殺す、弱肉強食の街で起こった普通の出来事。


それを、ずっと引きずっているのか。


まあ、そう簡単に割り切れないのは分かるけどさ。


「少年、中川を連れてそこのハゲと上に向かえ。遠距離武器を持っている私達でここはなんとかする」


近距離武器の俺達では相性が悪い。


それは分かっているけど、遠距離武器の私達って……明美さんも含まれているのか?


「なにそれ。私もあんたと残れっての?冗談言わないでよね。あんたなんかと一緒に戦うつもりなんてないから!」


ここまで来て、まだそんな事を……。


「明美さん!マジでいい加減に……」


と、俺がそこまで言った時だった。
















「嫌なやつと一緒にいる事はねえわな。北条、俺が残るからお前は真治と先に行けよ」















中川が……何を考えているのか、突然口を開いて親指を立てて、塔の上を指し示したのだ。