殺戮都市

パンッ!パンッ!と、乾いた音が響く螺旋階段の先。


恵梨香さんがビショップに向けて発砲し、中川はハンマーを構えて立ち尽くしていた。


俺が尻尾でなぎ払われて、迂闊に動けないのだろう。


「!?死神!」


黒いライダースーツにメット。


その姿を見た明美さんの口から、憎しみが入り混じったような言葉が漏れた。


そうだ……斎藤を殺した後、明美さんは俺を敵視した。


だったら、一緒にいた恵梨香さんを恨んでいても不思議じゃない。


そんな事を考えている間にも、一歩飛び出した明美さん。


その手には何度も俺に向けられたボウガンが。


俺が止めるよりも早く、素早くそれを構えてトリガーを引く。


高速で放たれたボルトが、恵梨香さんに向かって一直線に飛んで行く。


以前とは速さが段違いだ。


もしもこの速度のボルトを俺に向けて撃たれていたら……。


直撃はしないにしても、かすってしまうかもしれない。


そんな驚異的な速さのボルトが恵梨香さんに迫る。


でも、そこは恵梨香さんも負けてはいない。


下から上って来る俺達に気付いていたのか、デリンジャーで辛うじてボルトを弾いたのだ。